2015/02/01

必要最低限だけ振る

常に奏者一人一人が、各人のテンポ、タイミング、リズムを主体的にコントロールし、合わせて行くように仕向ける。そのためにも、指揮は必要最低限だけ振るように心がける。こうすることにより、どの小節のどの拍に、本当に指揮が必要なのかが見えてくる。これは、練習の初期段階から、演奏会本番までに言えることです。

指揮は、その動作でもってオーケストラに指示を与えるのですが、動作をどうするかということが重要なのではなく、心と頭の中の音楽が重要なのです。「見栄え」を良くしようとしても、それは奏者にとっては意味をなさないし、多くの場合よけいにわかりにくくなります。

参考までに、Riccardo Mutiのリハーサルで、彼がなんと言っているか。単純にC majorからA flat majorという非常にかけ離れた転調をする箇所で、昇華するような心の色の変化がほしいと言っているのです。そのために、指揮者は「TV映りのいいような動作もできるが、それは意味をなさない。私はできるだけ何もしないようにしようとしている。」と言っています。

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