2016/03/30

説明よりは指揮で表現を

Tuttiやセクション練習は、皆が音を出す場であり、皆が練習してきたことをお互いに試す場でもあります。指揮者だけが自分のやりたいこと(トレーニングプランなど)をやる場ではありません。まずは奏者を信頼し、できるだけ曲を頭から終わりまで通すようにしましょう。はじめから、曲を止めて練習しようという心構えではいけません。20分の曲の全体を練習するのに、はじめから止めては説明し、止めては説明し、をやっていれば、あっというまに1時間程度は、経ってしまいます。

また、全体を通すときのみならず、部分の練習の場合でも常に、奏者に注意してもらいたいポイントを、まず指揮で表現しなければなりません。指揮で表現できていなければ、いくら説明しても指揮者の目指している音楽にはなり得ません。

そのためにも、普段の指揮の動作は必要以上に大きくしないこと。そして注目してもらいたいポイントだけ大きく振ればいいのです。指揮で表現したことが伝わらなければ、同じパターンが次に出てきたときには、曲を止めずに口頭で指示します。それでもだめなら、曲を止めるしかありません。しかしオーケストラ全員が指揮を見ているのに、思っているような曲にならないのは、指揮者の表現力が不足しているということにほかなりません。もちろんプロでも、曲を止めて説明はしますが。

名指揮者Sergiu Celibidacheのマスタークラスでの彼の指摘は、"You conduct. You don't explain!"です。

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