2014/01/25

あがりを克服する

ステージに出ると「あがる」、いわゆる「あがり症」。心拍が速くなり、息が浅くなり、手に汗をかき、喉が乾き、、、、実力の10分の1も出せない。あがり症はどうしたら克服できるのか。悩んでいる人は少なくないと思う。

実は、私はフルートを人前で吹くとき、必ずあがる。それも年々ひどくなる。オーケストラだろうがソロだろうがアンサンブルだろうが、関係なくあがる。真面目な演奏会だろうが、飲み会の席でちょっと余興で吹くときだろうが、とにかくあがる。唇が震え、汗をかくから楽器がすべって、音がでなくなる。指が脳の支持どおりに動かず、ブレスも浅くなる。かなり重症だと思っている。

指揮をするときやステージの上でマイクを持って話すとき、仕事などでプレゼンをするとき、まずあがることはない。

どうしてフルート演奏だけにこういう症状が起こるのか、どうすれば治せるのか。

一つのガイドは、こちらの本、カトー ハヴァシュ (著), 藤本 都紀 (翻訳), 今井 理瑳 (翻訳)による『「あがり」を克服する—ヴァイオリンを楽に弾きこなすために』だ。ここでは、楽器奏者はあがり症が多く、歌手には少ない、というところから始まって、その元凶は、楽器奏者はとにかく間違わないようにと教えられて育つのだが、歌手はまず言葉をコミュニケートすることを教えられて育つ。だから、歌手は観客とコミュニケーションしている。楽器奏者であがり症の人は、ステージで孤独と戦う。だからよけいにあがる。

自分に当てはめると、納得できる。指揮をするときは、オーケストラと、そして観客とコミュニケートしているつもりで演奏している。プレゼンはもちろんリスナーとのキャッチボールだ。フルート演奏でもそういうつもりで演奏するべきなのだが、なかなか難しいというのが私の現状。

おもしろいビデオをみつけた。あがり症は文明よりはるか彼方の祖先の動物のDNAに刻み込まれている、fight or flightつまり戦うか逃げるか、という本能での判断の部分に関わっているらしい。これを克服するには、できるだけ本番に近い状況でのリハーサルを数多くすることと、本番の経験を重ねることだそうだ。言われてみれば当たり前かもしれないが、それしか方法がないということかもしれない。ちなみにこれは"Required watching for any TED speaker: The science of stage fright"、つまりTED Talkに選ばれた人に見ておくことを求めている。


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